『真夏の海で君と…………』グレー(セラス)×アルフレッド

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『我は良い王に…なれていただろうか?』

ボソッと呟くディストピア
胸がギュッと締め付けられるような切ない気持ちになった。

『あぁ…お前は立派な王だよ、誰が認めなくても俺が認めてやる。』

『ありがとう、小生の頑張りは無駄では無かったん…………
グ………グレー………さま?』

ディストピアと分かっているが体が思わずアルフレッドの過去を抱きしめてあげたくていつの間にか抱きしめていた…

『馬鹿野郎ッ………辛い時は笑うな!!我慢しなくても良いんだ…泣けよ……アルフレッド………』

震えた声で俺も泣いてたディストピアが泣けないのは俺がそう造ったからと知っていたが……どうしても我慢が出来なかった。

『大丈夫だ…大丈夫なんだ…我は王だからな…ちゃんと王で居ないと周りが心配するから…しっかりしないといけないんだ…』

ディストピアの代わりに泣く俺を優しい表情と言葉で慰める彼を見て俺は涙が止まらなくなった。
アルフレッド…お前の哀しみはこんなにも深かったのか…
暗示をかけてまで涙を堪えて………お前は…………
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