『真夏の海で君と…………』グレー(セラス)×アルフレッド

『あづいなぁー!あーあ、何でこんな毎日毎日いや、毎年真夏はあちぃんだよ!』

夏の日差しがガンガンと照る中何故か俺はエクシードの屋台にいる腰まである長髪をちゃんと結んで店を手伝っている…

『グレーさん、ごめんなさい…つい人手が足りなくて…
ディストピアさんは夏バテしちゃって………』

そう言って苦笑するエクシード
いや、マジで勘弁してくれ何でジョーカーのデータ元の奴の店を手伝わないといけねぇんだよ!!
仕方ないから手伝ってやってるが……………

『兄ちゃん!でっけぇなぁー?ってかバイトか?』

バイトな訳あるかぁぁっ!ふざけんな!脳内デリートしてもう何もかも忘れさせてやろうかぁー!

『いえ、バイトではなくエクシードさん…ブラスターブレードさんのお手伝いです!!』

ニコニコと笑いながら酔っ払いのお客の接待をする
うわぁ…何で俺がこんな事を…………

『へぇーしっかしキレイな顔だなぁ?兄ちゃん、恋人でも居るのか?』

ふと、不意に客が俺の顔に手を当てて触れてきた
ベタベタしていて気持ち悪ぃなぁ…………
ムッとなる表情を必死に抑えながら笑っていると
そのお客が首筋に触れてきた
俺はびっくりして手を払いたかったが店員と客という関係だから我慢していた…

『お客様…お止め……』

『へぇー兄ちゃん良い筋肉してんなぁ!胸板厚いねぇ!!』

わざわざ下から手を突っ込み勢いよく触れだす客に嫌悪感を覚えそろそろキレて客を投げつけようとした瞬間客と俺の間から逞しい手が現れた………

『…流石にやり過ぎだぞ?いくらグレーの胸板が厚くて羨ましいかも知れないが………本人の許可無しに触れるのは小生は理解出来ないな?』

ヤバい…今まで見たことない表情でアルフレッドが怒っている
手の主はアルフレッドでこの国の代表者だ普段はニコニコと優しく笑っているが今は凄く相手を睨んでいる…こぇぇ!!

『アルフレッド…俺は大丈…』

『グレーは黙ってろ!いくら客でもマナーは守れ!!
店員さんや他の客に迷惑をかけるな!』

…エクシードが心配で来たが流石にキレたアルフレッドは止められないらしく暫くこの状態が続いた。
絶対アルフレッドをキレさせないようにしよう!うん。
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