『悪に染まった英雄と光の王』ジョーカー&アルフレッド

『ブラスタージョーカーかい?今日は君の王であるディストピアさんは居ないよ?何故アルフレッドの部屋にいるんだい?』

エクシード…そうかやっぱり君は私の闇を察知出来たんだね?
どうやらエクシードは合鍵を持っているらしくアルフレッドがかけた鍵を開けて入ってきた
だけどアルフレッドを起こす訳にはいかない
私達はアルフレッドを起こさないようにと中庭に移動し話し合いを試みた。

『…今日はディストピアを迎えに来た訳じゃ無いんだよ?』

『じゃあ、何の為に?』

『グレー様の代わりに昼間の巡回をしてるだけだよ?
他に理由なんて…』

真剣な眼差しでまっすぐと私を見つめるエクシード
何で君にそんな目をされないといけないんだ

『アルフレッドに何故近づいたんだい?』

人が説明している最中に話しに割り込んだと思ったら
やっぱりアルフレッドの話だ。

『意図的には近づいていないよ…彼がぶつか………グハッ!!』

ガシッ!!と瞬時エクシードは私の正面から首元を掴み睨みつけてきた
ヒハハハッ…そんな表情するなら最初から側に居れば良いのに、我ながら情けないよね?側近なのに側に居ないとか!!
私はエクシードの手を弾き睨み返して嘲笑いながら悪を演じた。

『そうさ、君が居ないならアルフレッドは私をエクシードだと思うからね?好都合だったよ!案の定君と私を勘違いし、部屋にまで入れたんだからねぇッ!!』

目を閉じ口元を嘲笑わせてエクシードを嘲笑う
良いんだ、これで…私は…彼の側に居る権利は無い
アルフレッドごめんね…

『ジ…ジョーカー…!!!!!君はやはり……私が倒さないと…』

エクシードの瞳が変わり姿が変わる………あぁ…君はアルフレッドにとってメサイア(救世主)なんだね…
諦めて目を閉じかけた瞬間
大きな大剣が振り下ろされる瞬時カキンッ!!と音がして再び目を開けると鮮やかでキラキラと輝いた水色で綺麗な長髪が見えた……………
ホーリーセイバー……………アルフレッド!!

『エクシード!!止めるんだ!』

『アルフレッド!!彼は私の心の闇から生まれた存在だよ!
自由にさせたら…………』

『ブラスターエクシード!!我の命令だ!王の命令が聞けぬのか!剣をしまえ!!』

『ッ…分かりました。
我が王アルフレッド…』

アルフレッドが命令するとエクシードは私を睨みつつも大剣をしまった。
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