『雨だけがワタクシの声をかき消してくれた…』ゾルガネイダール×光バスカーク

ネイダールSide

今日はタコちゃんがグレー様のお手伝いで忙しいから久々にいつも
歩いている森に散歩をしに行っていたんだ!!
そしたら周りは雨だというのに誰かの声が聞こえて…………

『この声…どこかで聞いたことが………』

周りを見渡しながら辿り着くと見覚えのあるコートが見えた
アレは僕が着ていたロングコート?!
焦りながら近づくと気絶しているバスカークくんがいた。

『バスカークくん?バスカークくんっ?!』

どうやら雨に濡れて体調が悪くなったらしく彼は起きなかった…
意を決して彼をお姫様抱っこする形で抱っこし僕の部屋に連れて行く
事にした。

-----------------数分後

『とりあえず…ロングコートを脱がして…よし!ベッドに寝かせて安静にと!!』

暫くは彼を看る事にした何だかほっておけないのと…………

『…〈悲〉、〈不安〉、〈罪悪感〉、〈自己嫌悪〉。どれも負の感情ばかりじゃないか……』

そう先程から彼を包む負の感情が消えないのだ僕はタコちゃんとは違い後から生まれたエモーションズな為
負の感情【ネガティブ】と正の感情【ポジティブ】がどちらも見えるのだ。

『ッ………ネイ…ダール…さんっ…………』

『バスカークくん?』

『コレは…………夢…………ですか?』

まだ意識がハッキリとしていないままバスカークくんは
周りを見渡していた。

『バスカークくんは森で倒れていたんだよ?僕が見つけて
ここへ連れて………わわっ?バ、バスカークくん?』

『ッ…ネイダールさんっ………ワタクシ………』

〈愛〉…また、愛が見えた?!僕に抱きついてきたバスカークくんは
声がいつもより弱々しく彼らしくない甘え方だった。

『どうしたの?僕はここに居るよ?』
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