『ｸﾞｽｯ…ノクスの…いじわるっ…』

記憶の中にあるネイダールはいつも飄々とした表情で…

『ｯ…バカｯ！俺っち怒ったからね！』

あ…恍惚した表情が消えてしまった。
いつもバスカークSの前で見せる表情とは違いネイダールはプンスコ怒りながら俺様が袋に入れていた酒を飲みながらやけ酒をしていた。
【照】が霧がかって…隠したのか？

『…俺っちは、バスカークSの彼氏なんだからね…』

プンスコしているネイダールも可愛いな…

『…花火綺麗だな？』

『…あ、うん…綺麗だよね…』

『…来年もこの先も、ネイダールお前とずっと一緒に居たい。』

『ノクス…い、今ぁ…頭の中いっぱいだから…ちょっと…』

既にベロ酔いになる程酒を飲んでしまっているネイダールだが気にせずに続けた。

『今日、楽しかった。ネイダールが見せてくれた色々な景色が想い出の中にある記憶通りで…あの頃も綺麗だったが…ネイダール？』

『あぅっ…僕もっ…君達との…想い出…忘れてな…うわぁっ！』

『ありがとう!!ネイダール!!アナタが居てくれて良かった…
ずっとずっと一緒だからな。』

ギュッと身体を抱き締めてネイダールに感謝を告げた
カランっと床に空き缶が落ち焦るネイダールを止めて抱き締め続けた。
俺様には全ての記憶がある…
アナタに片想いされていて勇気を出して"ワタクシ"に告白をしてくれた事
アナタに片想いをし辛い"ワタクシ"が想うのは自由と教えてくれた事
アナタに想いが伝わり"ワタクシ"も一緒に居て良いと言ってくれた事。
そして…
お前を好きな"俺様"が永久を誓い共に居ることを約束してくれた事
全部違う【紲】で結ばれた愛おしい人との約束。

『…もぅ、仕方ないなぁ…君もタコちゃんだからね…一緒だからね？』