先生はそう言うと自身の杖を俺っちに当てポンポンとした後、スッと綺麗な夜空にかざした。

『…寂しかったのかな？余程ﾈｲﾀﾞｰﾙくんは優しいお兄さんに見えたんだね？彼女は満足したようだよ？』

『先生？黒ぴょん先生が見たと言っていたのは？』

『ん？純粋な心の子供の願いだよ？叶ったから笑顔で還っていったよ？』

何？コレ？何が起きてるの？俺っち狐か狸に化かされてバカにされたの？どういう事？

『とりあえず、私が迷惑かけたね！お詫びにこのチケットをあげるから祭り楽しんでね!!あ！私はそのキャンペーンに行かないと！』　

『あっ！ゾルガ先生!!』

オクトプスが先生を止める前に先生は走ってキャンペーンの場所へ
向かった。
放心状態で俺っちが居るとﾊﾞｽｶｰｸくん達が来たのか肩を叩かれ
ハッとし俺っちは気付いた。

『ﾈｲﾀﾞｰﾙさん？どうしたんですか？』

『い、いや…何でもないよ？』

ふと、手に俺っちは何か持っていたから気になりてを広げると
そこには女の子が付けそうなリボンが握りしめられていた…

『可愛らしいリボンですね…誰のでしょうか？』

『黒ぴょん先生…』

『…うん、多分その子だよね。全く、俺っちじゃなかったらどうしてた
んだか……後、君のお父さんじゃないからね！全く！』

ピンクの可愛らしいリボンを俺っちは杖に付けて暫く祭りを楽しんだ。
ふと後ろから声がし振り返ると髪の長く可愛らしい先程の
ピンクのリボンを付けた女の子が見えた。

"ありがとう…アナタの事忘れないよ！コレ…大切にするね！
バイバイ…お父さん!!"

スゥと言うだけ言ってその女の子は消えていった…

『だからー俺っちはお父さんじゃないからね！全く…
次はちゃんと人を間違わないで来るんだよ。元気でね…
後、俺っちゴーストで君の仲間だし!!歳は若いからね！
お兄さんだからねーって聞いてないか…困ったちゃんだねぇ～』