『幽幻秋祭』ゾルガS×バスカークS

『とある戦隊のキャンペーンでね!対象が子供で親子で居ないと
貰えないんだ!』

でたよ、先生の戦隊語り…長いんだよねぇ~話し出すと…
俺っちは列で待つ間暫く先生の話を聞いているフリをしながら
過ごした。
何で自分のデータ元のやることに協力しないといけないのさ…

『でね!クレイジャーは…あっ!ネイダールくん!順番だよ!降ろして
くれないかい!』

そう言って先生はぴょんっと下に降り俺っちの手を握った
まるで父と子みたいで恥ずかしくて思わず横を向いていると
受付のお姉さんに質問された。

『本日はありがとうございます!まぁ、坊やカッコいいお父さんと
来たの?』

『うん、ぼくのおとうさんカッコいいでしょ?』

先生っ!プッ……流石にそれはきついって~

『お父さん、お疲れ様です!!お二人ともそっくりなので親子で
間違いなさそうですね!では、こちらを…』

『ありがとうございます。
ほら、ゾルガ…良かったね……』

『うん、おとうさんありがとう!!』

いやいや!やっぱ我慢出来ないって!!俺っちは受付のお姉さんに
バレないように苦笑じみた笑顔でその場をしのいだ。
全てが終わった後で先生をおぶさりながら俺っちは再び歩き始めた…

『プッ…アハハ~もうダメだってぇ~先生!!コレは無理が...』

『えー?結構上手く子供になれていたと私は思うけどねー?
今度また親子で参加ならネイダールくんに頼もうかな?』

『え?度々俺っち呼ばれるの?それは…流石に…』

意外と人使い荒いねぇ~先生!!と呟きながら歩いていたら必死に俺っちを
探していたオクトプスが見えた。

『…アレ?さっきまでは、オクトプス兄さん見えなかったのに...…』

急いでオクトプスの元へ駆け寄るとオクトプスは安心した表情で俺っち
を見つめた。
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