『いやぁ...前回理由があってータコちゃん達と祭りちゃんと行けてなくてさーだから、リベンジに祭りにね！』

笑顔で答えると先生は何だか申し訳なさそうな表情をしながら遠くを指さして
呟いた。

『そのタコちゃん達が居ないよ？ﾈｲﾀﾞｰﾙくん…？』

『は？いやいや…ここに…ゔぇぉわぁぁっ？な、何で？また俺っち
迷子に？何回目よ？あー最悪……後で想い公開しないといけなくなったぁ…うげぇ…』

俺っちが落ち込んでいると先生が優しく笑い慰めてくれた
いやいや!!笑ってる問題じゃなくてさ!!

『そうだ！ﾈｲﾀﾞｰﾙくん!!少し私に付き合ってくれたらちゃんと
タコちゃん達の元へお礼に返してあげるよ？どうだい？』

『……付き合うって何に？』

突然先生が普段はしない悪顔をしながら俺っちにとあることを提案して
きた…いやぁ...先生さ、普段はそんな表情しないでしょ？

『今ね！私が並んでいるとあるキャンペーン！実はね！親子で参加
しないといけないんだ！』

『…ふーん、俺っち先生の親でもないから関係無いや…じゃ、早く
話終わったからタコちゃん達の元に…グエッ！…先生？！』

親子で参加なら俺っち意味ないじゃんと感じ先生の提案を断ったら急に
後ろからおぶさるように先生が乗っかり満面の笑みで答えた。

『…私の約束守らないなら返さないよ？』

『ヒェッ！……っ...ハイハイ、分かりました分かりました～
で、保護者をすればいいのね？』

俺っちは先生に言われ呆れ顔でそのお願いにのった
きちんと保護者を演じるために魔術で黒コートから見た目をカッターシャツの
ジーパンとラフな格好にし先生をおぶさりその列に並んだ。

『…確かに、周りはお母さんとかお父さんと子供ばかりだねー』

改めて見ると親御さんとお子さんでその列はいっぱいで凄かった。