嬉しさと安心と彼を愛する自分自身をやっとワタクシは抱き締めて
許してあげることが出来た、ずっと想うだけでタコさんから彼を
奪ってはいけないと自分自身に暗示をかけながら無理をさせていた
もう…いいんです、彼はワタクシを愛してくれているから...。

『レミニセンスさんがﾈｲﾀﾞｰﾙさんに伝えている想いはきっとワタクシ
がアナタに伝えたかった事です…』

『レミニセンスくんの？』

彼の頬に手を添えながら答えた、彼は本当にゴーストなのか？と疑う
くらい肌が温かくて…

『はい、ずっとずっと…想っていたんです…』

『ん？この瞳が綺麗とか？』

『はい。』

『髪がサラサラで綺麗とか？』

『はい。』

『手が大きくて逞しいとか？』

『はい。』

彼が不思議がりながらワタクシに質問していく、それをすべて肯定しながら答えると彼が更に赤くなり手で顔を隠し始めた。

『っ…あ...…はい…タコちゃん…えっ...と…ありがとうございます...』

両手で顔を隠し照れる彼は見ていて可愛かった
全て本当の事なのに…

『だから忘れないようにしてください…ワタクシ達はアナタ達と
同じくらい想っているという事を…ﾈｲﾀﾞｰﾙさん、愛してます。』

照れている彼をギューッと精一杯抱き締める
彼は抵抗しないまま抱き締められていた。

『うん、俺っちも…愛してる。』

そろそろタコさんに彼を返してあげないとと感じ彼から離れた。

『そろそろタコさんに会いに行かなくて良いんですか？』

『タコちゃんには理由話してあるから…』

『ダメですよ？ちゃんと帰ってあげないと！彼もワタクシですからね！
アナタを待っていますよ…最初の時のように探しながら…』

そう言って彼の背中を押し帰るように伝えた。