『愛する君にもう一度恋をする』ゾルガネイダールアンガー×光バスカーク

スッと彼から離れて深呼吸し優しく後ろから押してあげた。

『行ってください、アンガーさん。ワタクシはもう、大丈夫ですから...』

『バスカークくん…うん、そうだね…ありがとう。』

彼が走りレミニセンスさんの元へ向かうのを最後まで見届けた後
ワタクシはネイダールさんと二人だけになった。

『バスカークくん、彼を行かせちゃって良かったの?』

いつも以上に優しい声色でワタクシに囁いてくれているネイダールさんにワタクシは笑いながら答えた。

『ええ、彼はワタクシのお相手さんではないですから…
良かったです…彼は独りでは無いと分かって安心し……ネイダールさん?』

『バスカークくんっ!!そんな表情をしないでっ!……俺っちならここに
君の隣に居るから...笑っていて…タコちゃん…』

どれだけ感情を隠していてもネイダールさんにはバレてしまいワタクシが
ワタクシで無くなってしまう…
ふと頬が濡れているのに気が付いた、あぁ…ワタクシ…泣いて…
背を向けてネイダールさんに見せないようにしていたのに…

『っ…ネイダールさん…ワタクシ…』

『…いいんだ、辛い時は泣いていいんだよ?ごめんね、俺っち…
こんなことしかできなくて…』

『…ワタクシには十分な幸せです…ありがとうございます…』

抱き締めてくれた彼の温もりを忘れないように感じながら
綺麗に咲き誇る紅葉のような恋をワタクシは今している…
本当にいつか、この想いが過去になり良い想い出になるなら
ワタクシは……
互いに黙ってしまい静かな空間で互いを感じる時間が過ぎていく
なんて綺麗な空間なんだろうか、彼は…ガストブラスターさんは教えて
くれなかったなぁ…いつもワタクシは一方的に……

『…っ…また、ネイダールさんに教えてもらいましたね…本当、狡い人です…』

『そうだね、俺っち…狡いよね...でも、バスカークくんも結構狡いと思うよ?』

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