『愛する君にもう一度恋をする』ゾルガネイダールアンガー×光バスカーク

少しムスッとしながら反対側に立つアンガーさん…
真ん中のワタクシを挟んでカシャッ…とカメラが撮られて写真を
見るとやっぱり紅葉が写ってなくて…

『もーまた、背景にしたものが写って無いしゃないですか…』

『あれぇ?うーん…俺っち良く分からないんだよねぇ…カメラってさ!』

『本当だね?困ったなぁ…ネイダール兄さん、ちゃんと撮らないと
駄目じゃないか…ごめんね、バスカークくん…』

まるで自分自身に怒られているみたいなネイダールさんを見てワタクシは
笑いが込み上げてきてつい笑ってしまった。

『アハハ…ネイダールさん…フフッ…もう…ダメじゃないですか~もうっ…』

『アハハ~ごめんねぇ~』

互いに目が合い笑い合うとアンガーさんの目線に気付き彼を見つめた
目が合った瞬間彼は顔を赤くして下を向いた。

『アンガーくん?どうしたのぉー?』

ネイダールさんがアンガーさんに近づくと彼は慌てて真っ赤な顔を手で隠していた…
あ...…この反応は…
きっとワタクシの事でいっぱいだと察したワタクシは彼に近づき
笑いながらギュッと抱き締めた。

『バスカーク…くん?』

『アンガーさんもやはりネイダールさんなんですね?反応が可愛らしくて…
ワタクシを想っていてくれたんですね?フフッ…同じですね…』

『…そう、だね。似た者同士…かな?僕達は…』

『…あっれぇ?俺っちもしかして当て馬?にされちゃった?』

ギュッとアンガーさんもワタクシを抱き締め返してくれて幸せに
浸りながら居ると遠くで声が聞こえた。

『アンガーさん…アンガーさーん…居ない…っ…ワタクシ…何か…悪いこと
でもしてしまったのでしようか…アンガーさん…』

声のする方向へ顔を向けるとレミニセンスさんがアンガーさんを探しているようだった
彼はワタクシとレミニセンスさんを見て行くかどうか悩んでいた。
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