ギュッとワタクシの両手を自身の両手で優しく握りしめて優しい声色で
ワタクシに伝えてくれたｱﾝｶﾞｰさん…

『心配してくれていたんですね、ありがとうございます…
ﾈｲﾀﾞｰﾙさん、ワタクシは大丈夫ですから...』

『ﾊﾞｽｶｰｸくん…』

『だからタコさんの元に…ってｱﾝｶﾞｰさん？え？ﾈｲﾀﾞｰﾙさん？』

二人に笑いながら伝えていたらほぼ同時に二人にワタクシは抱き締め
られた…アハハ…これは困りましたね…

『俺っちだって…ｱﾝｶﾞｰくんに負けないくらい君たちタコちゃんを
大好きでいるし、幸せになって欲しいと想っているんだよ..!!』

『ﾈｲﾀﾞｰﾙ…さん。』

『だからﾊﾞｽｶｰｸくん…そんなに自分を粗末に扱わないで
僕達ﾈｲﾀﾞｰﾙから離れないで…僕には君たちﾊﾞｽｶｰｸしか居ないんだから...
僕をずっとずっと見ていて…』

『はい、ずっと見ていますよ…ｱﾝｶﾞｰさん、ﾈｲﾀﾞｰﾙさん…』

ああ…何て幸せなんだろうか、二人のお相手であるﾊﾞｽｶｰｸsはこんなに
愛されて…そうか…この二人はワタクシの…そうですよね……。
ワタクシは幸せを感じた後、二人の頭を撫でてスッと離れた。

『2人ともありがとうございます…ワタクシ幸せでした。
最後に紅葉を背景にアナタ方を……キャッ…ﾈｲﾀﾞｰﾙさん？』

『なぁに言ってんのさ…最後じゃない、また来年も撮ろうね？
ﾊﾞｽｶｰｸくん、俺っち達と！勿論今度はタコちゃん達連れてさ!!
五人で来ようよ…ね！』

ワタクシから二眼レフカメラを夏祭りの時のように奪いながら笑って
写真を撮ろうとするﾈｲﾀﾞｰﾙさん…

『そうだね、ﾈｲﾀﾞｰﾙ兄さん…それが一番いいね…でも、ﾊﾞｽｶｰｸくんとの
距離が近いんじゃないかな？』