アルグリーヴラさんが去った後、ネイダールさんはワタクシを部屋に
連れていきベッドへと寝かしてくれた。
いつの間にか人型の姿にネイダールさんがなっていてトコトコと違う場所へ行ってしまった。

『ここで…待っていたら良いのでしょうか？』

暫くして待っているといつの間に居たのかじーっとベッドのシーツを
持ちながらワタクシを見上げて見つめている………ん？
タコさんでは無い？でも、ワタクシに似ている？青年が見えた。

『光のワタクシ…………?
ネイダールさんが連れてきたのでしようか？
オクトプス兄さんはこの事を知っているのでしょうか？』

キョトンとした表情をしながら質問責めされ焦るワタクシを
見ながら苦笑しているとネイダールさんが帰ってきてその青年に
話しかけていた。

『レミニセンスくん？いつの間に居たの？もー困った息子だねぇー
何？俺っちに会いたかったの？』

優しい声色で優しい表情でその青年に話しているネイダールさん…
え？息子？いつの間にタコさんと……………？

『あぁ…バスカークくん、彼はね俺っちの弟で…………』

『初めまして、ワタクシはネイダールさんとオクトプス兄さんの弟で
バスカークレミニセンスと言います…
訳があり、二人の養子の息子をしています。』

ペコッと丁寧に頭を下げてワタクシに挨拶するレミニセンスさん…
どこか切なげな表情をしていて…アルフレッドギルトさんにも似ていると
ワタクシは思ってしまった。

『…で？レミニセンスはタコちゃんと一緒に居たんじゃ…………』

『その事なのですが、オクトプス兄さんが…………
「黒ぴょん先生が帰ってきたときに誰もいないのは可哀想
なのでっ！せめてアナタだけでも居てあげてください!ワタクシ
ちょっとお出かけしないと行けなくなったので!!ではっ！」と
言われ…お留守番していたのです……………』