『涼風夏祭り〜ひと夏の想い出〜』ゾルガネイダール×光バスカーク

もう二度こんな幸せで輝かしい日など来ないだろうという気持ちが
溢れかえりそうになった瞬間ネイダールさんに手を握られ
引っ張られるようにしてとある場所まで連れてかれた。

『もう、そろそろ花火大会始まるんじゃないかな?良かった…
間に合ったぁ…………』

そう言えば…エクシードさんから券を頂いていたんだった…
ワタクシは券を近くの管理の方に見せネイダールさんと特別席へ
座り花火を見始めた………

『…キレイですね。』

この花火が終わったらワタクシ達は……………
花火の鳴る音の中ワタクシは切なくも甘いこの時間を今感じていた。

『バスカークくん…いや、光のタコちゃん………』

『どうしたんですか?ネイダールさ………』

ふと彼がワタクシを呼んだので振り向くといつもとは違う唇が
触れるだけのキスをしてきた…
最初は驚いたがこの空間だからこそ何も考えずに彼を受け入れた。

『花火の音で聞こえないと思うけどっ!
"今日楽しかったし、タコちゃん可愛かったよ!
また来年も来ようね!…………愛してる。君を………"』

顔を真っ赤にして必死で彼はずっとワタクシを見つめながら
花火が大きな音で鳴り響く中で想いを伝えてくれた…………
こんな言葉…ワタクシ…聞いていいのでしょうか?
きっと聞こえないと考えて話しているならワタクシも…………

『え?何て言ったんですかー?
"ワタクシもアナタが大好きですっ…今日楽しかったです!
写真に写ったアナタを…ワタクシ…大切に想い出として残して
いきますね!…………ワタクシも愛してます。"』

きっと聞こえていたのでしょ?ワタクシは嬉し涙を流しながら
伝える中彼はずっとワタクシを切なくも嬉しそうな表情をしながら
笑って答えてくれていた…
再び彼がワタクシを抱きしめながらあの時の…
8/13ページ
スキ