『友との約束〜過去から未来へ〜』

ハッとし、我に返る…コイツは…あの時の!!
必死に足掻くそう言えば…私は剣を持っていた筈…何故今無いんだ?
ほぼ丸腰の私を見て化け物は笑いながら話しかけてきた…

『今は3000年だ、お前は3000年も記憶を消されて今まで暮らしていたのだ…さぁ…妾に汝とアルフレッドの絆を見せろ!!』

3000年?そんなに時が過ぎていたのか?色々な事を考えている私を嘲笑いながら化け物は赤黒い球体を私の心臓に打ち付けた。

『そんな…ものに…ぐぁぁっ!!』

頭の中で色々な感情が渦巻く怒り、悲しみ、恨み、無関心…
首を振り抵抗する嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!

『アルフレッドが憎いだろう?』

『ッッ!!!!!』

必死に首を横に振る恨んでなんて…
彼は…私の…

『助けてくれなかった事が悲しかっただろう?』

『悲しく…無いっ…』

私が分かって行ったんだ…彼は悪くない…
バタバタと足をバタつかせながら抵抗する。
あ、頭が可笑しくなりそうだ…っ…!!

『大丈夫だ、楽になれ!!妾と共にアルフレッドに復讐しようじゃないか?』

苦しい苦しい苦しい!!私の記憶のアルフレッドが…
薄れゆく…
嫌だ…彼を…っ…恨みたく…

『っ…アルフレッドッ…』

首を激しく横に振り意識が飛んだ…
薄れゆく意識の中で化け物にリングを付けられる…
両腕、両足、首、腰…そして目隠しのように前が赤黒い空間にされた…。

『…アルフレッド、君をまた裏切る私を…許して…』

そこで完全に私の意識は消えた。

---------------アルフレッドSide

パリンッ!!とコップが勢いよく音を立てて割れ小生はコップを拾う…

『…あの時と、同じ。』

そう、エクシードが偵察に行ったあの時と…
ブラブレに彼に何かあったのか?

『…早く見つけないと。』

地図を広げて必死に場所を特定するとスターゲートのとある場所が見つかった…
ここは…ブラントが管理する現在ブラントゲートじゃないか?
何故ここにこんな…
急いで小生は服を着替えそこに向かった…。
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