片方の手で自身の顔に触れ張り付いたものを確認した
真っ赤な血…
ゾクッとして泣きそうな気持ちを抑えているとハエトリソウみたいな下半身のエイリアンがヌーベルから自身の触手を抜きもう一人のエイリアンと話していた...

『ヌーベルっ！ヌーベルっ！』

血で汚れた手で必死に地面に落とされた彼を揺さぶった、リピィエールの時とは違い
僅かに息をしているように見えていたからだ…
支えながら揺さぶるとビクッと身体を動かして辛うじて息はあったらしく
起き上がり私の目の前に座るくらいは大丈夫だと確認して安心した。

『良かった...ヌーベルまで気絶してしまったら私は…』

『はぁっ…はぁっ…もうっ…勝手に弱い判定っ…しないでください…
ぼくっ…ドラゴンですよ…？もうっ…』

いつもの彼の言う強気に嬉し泣きをして私達は安堵で会話をしていた。

『リピィエールが起きないんだ…もうっ…』

『ブライト、いいえ…アークセイバー！
良く聞いてください、僕達は最強なんです…』

『あぁ…』

弱々しい声でヌーベルが私を慰める為に震えた声で話す。

『ブライト、リピィエール、僕、レヴィドラス...皆無事に帰って笑ってまた同じ日を過ごして…いつか孫とか出来て…お爺さんになっても笑い合って…遠い日の今を懐かしんで話し…合うんです。』

『っ…うんっ…約束だからな！ちゃんとお爺さんになっても皆で笑い合って話したいっ！』

『ブライトは守ってくれると僕、信じてますから...
忘れないでくださいね？僕達…どんな形になっても…』

『ずっと一緒でかけがえのない友だ！大親友だっ！
君達は自慢の友だっ！』

涙を流して必死に彼に伝えた、彼は私の頭を優しく笑いながら撫でてくれた…
誰よりもこの状況で怖い筈なのにっ！

『ブライト…ずっと…君は…輝いて…
危ないっ！ブライトっ！ー!!』

銃声の音がした瞬間ヌーベルが私を抱き締めるように庇い撃たれた
撃たれたヌーベルを支えながら感じた…
あぁ…もう…2人は…
脳内に不安がかけめぐった。
エイリアンはブツブツと何かを言うとその場を去っていった…