『友との約束〜過去から未来へ〜』
あの時からずっと後悔していたブラスター・ブレードがどこかで生きていたら…
彼が生きていたら…謝りたいなど…
甘い考えと期待を抱きながら…
真実はこんなにも残酷で…何もないのに…
ザッザッと砂浜の砂の音とさざ波の綺麗な音が聞こえる海辺を我は歩いている…
季節は夏だが夜近い時刻な為暑さが苦手な我でも歩いてこれる気温だ。
『彼等が言っていたのは此処だな…』
我は足を止め店の中を見つめる…賑やかな声と店の外見が爽やかで、もし彼が居たら彼らしいなと思わず笑ってしまった。
入るドアを丁寧に叩くと店の主人である青年が現れる…
エプロン姿で当時と変わらない姿の
ブラスター・ブレードが居た。
『いらっしゃいませ!どうぞ!!中へ…』
案内され我は座る…どうして彼は我を見て名を呼ばないのだろうか?どうして彼は…不思議がりながらも我は渡されたメニューを眺める。
『おい…あの方…』
『あぁ…間違いないぜ?ロイパラの王アルフレッド様だ…こんな庶民な屋台に何か用でもあるのか?』
チラチラと周りが我を見て騒ぎ始める…
それもそうだ、我は王だからな騒がれても仕方ない。
だが、そんな事彼には関係なく彼は我に話しかけてきた…
『ご注文はお決まりになられましたか?』
『…1つ聞いて良いか?注文では無いのだが。』
『…はい?僕で答えれる範囲であれば…。』
キョトンとする彼を我は見ながらここ数年疑問に感じていた質問を投げかけた。
『我を覚えて居ないのか?ブラスター・ブレード。』
頑張って振り絞った声で問いかける…
彼は困った表情をしながら答えた。
『ごめんなさい…僕、良くそのブラスター・ブレードさんに似ていると言われるんですが僕は名前だけ同じで赤の他人なんです。後…自分記憶がないので…』
本当に他人の空似なのか?こんなに彼に似ているのに…
エクシードの面影がある彼を我はマジマジと見つめる。
『なら、君に似たブラスター・ブレードの話しを少しこの仕事が終わったら聞いてくれるか?我は待っているから。』
我は笑ってせめてと気持ちばかりの金を置き外で待った。
数時間後、仕事を終えた彼が封筒を持ちながら店から出てきた。
『待たせてすいません。』
『いや我がワガママを言ったのだ、来てくれてありがとう。』
互いに無言になる
砂浜に座り海を眺める…
『そう言えば…アルフレッドさんは何故ブラスター・ブレードさんを探して居たのですか?』
我が彼に話そうと悩んでいたら彼から話しかけてきた…
ハッとなり何度も泣きそうになる気持ちを抑えながら話す…
『彼は我にとって大切な友だからだ。』
彼はビックリしてその後切ない表情をした…
我が彼に話そうと悩んでいたら彼から話しかけてきた…
ハッとなり何度も泣きそうになる気持ちを抑えながら話す…
『彼は我にとって大切な友だからだ。』
彼はビックリしてその後切ない表情をした…
『僕はアルフレッドさんが今日来て僕を見た瞬間泣きそうな、嬉しいような表情をしていました…そんだけアナタにとって大切な友人なんですね…。』
クシャッとした笑いをしながら彼は静かに我の言葉を聞いてくれた。
性格も、姿も似ているのに…彼は友ではない…
違うのか…彼は…我の友ではないのか…
『…あぁ、ブラスター・ブレードは我の唯一無二の友だ。』
必死に震える声を抑え答えた…
泣くな、泣いちゃいけない…我は…我は…王だから…。
『…アルフレッドさん、そんな辛い顔しないで。僕まで悲しくなります…こんな時アナタの友であるブラスター・ブレードさんなら…何て言うんだろう…』
彼は違う…ダメだ…もう、ブラスター・ブレードは居ないのだから…
『ッ…すまない!!ブラスター・ブレードッ!!我は…お前を…止めれなかった!!行かないでと…言えなかった…』
あの時からずっと後悔していたブラスター・ブレードがどこかで生きていたら…
彼が生きていたら…謝りたいなど…
甘い考えと期待を抱きながら…
真実はこんなにも残酷で…何もないのに…