『夜の夜凪に想う追想の彼方』 ネイダール×バスカークレミニセンス

レミニセンス自身も何が起きたか分からないような表情をして
焦っていた。

『????』

『そのピアス…もしかして、レミニセンスの俺っちに対する想い
を言葉に表してくれてる?』

『ふぇっ?あわわっ!は、外して………』

あわあわしながら彼は自身の耳に付いたピアスを外そうとするが
残念ながら外れなかった。

『あぅぅっ………』

『確か…付けた本人か作り主のグレー様じゃないと外せなかった
ような…ま、諦めて…………………』

『ヤですっ…こんなっ………
"ずっとアナタを想っているのが丸見えだなんて…
あぁ…今日もアナタが好き……そのワタクシを見つめる瞳が
ワタクシを呼ぶ声が…ワタクシを……"
あああー!嫌だぁぁー!!グレー様ぁ………謝りますからー
た、助け……………てぇくださぁぁぁい!』

す、凄く俺っち想われてるじゃん?バスカークくん、そんなに
俺っちの事好きだったんだ?そうは見えなかったけどねぇ………

『"アナタを想い過ぎて毎日苦しいけど幸せで
アナタに会いたくて毎日想い出の森に行っていた
アナタが来ないの分かっていて………"
ッ………これ以上……ワタクシの気持ちをグチャグチャにしないで…
ピアスで半減されていて良かった…………
この公開処刑は耐えきれませんが………は、恥ずかしい………』

『そんなに俺っちを想っていてくれていたんだ…
ありがとう…。』

素直な気持ちを彼に伝えたするとレミニセンスは驚いた後切なく
笑って困ったような表情をしながら応えた。

『アハハ………いいえ、勝手なワタクシの想いですから………。』

純粋な想いを寄せられてちょっと恥ずかしがる自分自身が居た
俺っち…邪まな考え方しかしていないねぇー反省しようかなぁー?
出来るだけ彼の前では理想の自分でいる事を決めた瞬間である。
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