『友との約束〜過去から未来へ〜』

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パリンッ!!と手で取ろうとしたコップが音を立てて割れた…
このお茶はエクシードが偵察前に入れてくれたコップだ。

『…何か嫌な予感がする。エクシード…無事でいてくれ。』

不安な中で毎日を過ごしていたらある日、部下からエクシードが行方不明になった事を聞かされた。
話しを聞いた後、我は自室で後悔と自分自身を責め続けた…

『やはり我も行けば良かった…エクシード…っ…』

父が行方不明になり、次は友が行方不明になるなんて…
嫌だ…もう、嫌なんだっ!
悲しみに飲まれる…彼は…最期まで英雄だったのだろうか…
嫌な事しか考えられない
気が狂いそうだ…誰か…誰か変わってくれ…
我は…もう、大切な人を物を失いたくない…!

それからは我は王をしながら彼を探しても居た
どこかで生きていてくれたら…また笑い合えたら…と。

『アルフレッド様、少しは休みを取られては…』

我が右腕マーハウスが心配する…

"アルフレッド!!君はまた無理をして…少しは休んで、ほら私が代わりにしておいてあげるから…少しは友に頼りなさい!!アルフレッドは頑固なんだからな!"

ドンッ!と机を力強く叩く
マーハウスは何も言わず一歩だけさがり、頭を下げ部屋を出て行った。
まただ…また彼を思い出してしまっている…。

『どっちが頑固なんだ!…あの時お前が…いや、我が悪いんだ…止めなかった我が…あの時に手を離さなかったら…』

また後悔、忘れないと…彼は居ないのだから…。
ふと、外から話し声が聞こえた。

『そう言えば…最近むっちゃ美味しい屋台あるんだぜ?』

『マジかーどんな感じ?』

『何でもあの光の英雄ブラスター・ブレードさんに似た店員さんがしてるらしいぜ?』

『ブラスター・ブレードさんって数年前に行方不明に…』

ガタッ!!と勢いよく椅子から立ち上がり外に出てその者達に話しを聞いた。

『良かったら詳しく教えてくれないか?』

『ッ…え?アルフレッド様?』

『えっと…』

『彼はどこで屋台をしているんだ!』

彼等は必死な我を見て驚いては居たがちゃんと場所まで教えてくれた。
我は彼等に感謝を告げ友の元へ向かった。
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