かわいいなぁー
僕は彼がずっと自分を想っていてくれたのが嬉しくて更にギューッと
抱きしめた。
僕の身長より少しだけ低い彼を見つめる…

『………ネイダールさん。』

スッと彼が僕から離れて距離を置きながら話し始めた。

『これ以上はダメです…十分…貰いましたから………』

『でもっ！タコちゃん………』

『ワタクシはアナタを想い過ぎた感情から出来たのですよ?
これ以上アナタを想い過ぎ………ッ………』

突然レミニセンスが後ろに下がり苦しみ始めた
まさか…自分の感情が抑えられないのか？

『レミニセンス…君はまさか………』

『ダメッ…そんな表情でワタクシを…ワタクシを見ないでぇぇっ！』

勢いよく後ずさりをして近くのヤシの木にぶつかるまで彼は
さがり頭を抱えて叫びながら自分自身を責めだした。

『ワタクシはタコちゃんにはっ…なれないっ…タコちゃんからっ…
彼を奪っては………ネイダールさんっ……ワタクシ……ヤダっ…
もう…苦しいのにっ………嫌だっ…嫌…ですっ………』

彼を自身の髪が包み込んでまるで自分自身の殻に籠もるような感じに
なり僕は焦った…
どうしたら………ずっと焦っていたら後ろから声がし僕の隣を通り
過ぎた。

『大丈夫ですよ、ネイダールさん!!ワタクシに任せてください！』

え？タコちゃん？今後ろから来ていたよね！？いつから見ていたの？
タコちゃんはそのままレミニセンスが作った殻の中に入り何かをし
レミニセンスを抑えた。
タコちゃんに抱きしめられながらレミニセンスは気絶しているのか
大人しくなっていた…