『友との約束〜過去から未来へ〜』

私はブラスター・ブレード・エクシード
ロイパラの光の英雄でありアルフレッド様の友だ…
この日私はとある場所で神隠し事件があると聞いてその事件の偵察に行こうと試みた。
途中までアルフレッド様は泣きそうで辛そうな表情をしながら私を止めていたが、私の目を見るなり少し戸惑った後折れてくれた…
そう…君が行くわけには行かないんだ…我が友アルフレッド
ごめん、頑固で…。
君は、このロイパラに必要なんだ…私に何かあった時は任せたよ…
笑顔の中に不安な表情が隠れたアルフレッド様を見ながら私はとある場所へと向かった…


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『此処が…流石は噂に聞く神隠しだ、跡が何もない
どうやって神隠しをしたのだろうか?』

私が瓦礫の近くを見ていると上から声がした。

『そこに居るのは誰だ?』

ふと、声のする方向を向くと成人女性らしき方が見えた…
こんな所にも人が?

『驚かせて失礼、私はロイパラのブラスター・ブレード・エクシードと言います。今日はここら辺で起きた神隠し事件の為に偵察に来ました、君は…?』

『妾は此処でとある友を待っているネルトリンガーという者だ。汝は…失踪した人々を探して来たのだな?』

やけに理解力がある方だな?話は早い、本題へ行こう…。

『はい、分かっている事があれば…』

『なら、1つ教える。失踪した人々は妾の姿を見て敵意を出したから記憶を奪い生きる気力を失わせただけだ。』

目を見開き驚く、今目の前にいる彼女が神隠しの犯人で…

『君は…一体…?』

剣を持ち警戒する、信じたくないが彼女が犯人なら何としてでも聞き出さないといけない…

『エクシード…妾はお前達と仲良くなりたいだけだ。』

赤黒いオーラに見を纏い次に姿を表したのは沢山の触手と
まるでハエトリソウみたいな下半身…
ッ…化け物じゃないか!
怖さで後退りをしてしまう、剣を持つ手が震える。
彼女は攻撃をせずにスッと一本の触手を出して私に言った…

『妾の本来の姿だ…汝らと違い姿が大きく異型に見えるが仲良くはしたい、さぁ…手をとってくれ…』

こんな…自分自身より大きい化け物と仲良く?
無理に決まっているじゃないか!
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