言葉の要らない約束〜信じた未来は強い光となる〜

丁寧に頭を下げ小生に挨拶をするセラスは流石は長なだけがあり気品溢れた美しい女性に見えた…

『どうしたんだ?何かあったのか?』

『いえ…ここ最近噂になっている突然ユニットが失踪して暫く経つと帰っては来るが同じユニットが増えている現象について調べていたのですが…』

…………?そんな現象あったのか?しまったな会議中に言っていたのであれば聞いていなかったのが失礼になるな?
うーん…と小生は悩むフリをしながらセラスの次の言葉を待った。

『…………………。』
(もしや…この元王は会議中の私の話しを聞いていなかったのか?騎士王アルフレッドは真面目でしっかりとした王だったと聞いたのだがな?)

『セ、セラス?』

ふと目線をセラスに向けるとセラスは一瞬怖い顔をしていたが瞬時ニコッと笑いながら再び話しを伝えた。

『…コレは失礼しました。話しを続けますね!
とそういう情報を調べていまして…ある情報を手に入れました…。』

『…ある情報とは?』

『災悪の切り札と呼ばれたブラスター・ジョーカーが見かけられた事です。』

一瞬言葉を失った…ブラスター・ジョーカーはついこの間ネルトと和解をしエクシードから消えた筈…
しかし、何故今更幻影だとしてもジョーカーが?

『…。』
(ほう…良い反応だな?ジョーカーの名を出しただけで笑顔が消え驚いた表情をしたな?もう少し泳がして…その力を頂くぞ?元王 アルフレッド。)

『で、そのジョーカーは他者に悪いことをしているのか?』

『はい、私の部下が二人探査に行った所以前星輝兵とメサイアが使う"呪縛"と根絶者が使う"消去"(デリート)を使われ解呪に時間がかかりました…消去側は未だに記憶が無くなっており回復の見込みが無く困っております…』

話しを聞く限りではかなりの悪さをしている…
もう少し情報を聞きブラスター・ジョーカーを小生が止めに行くか?
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