『友との約束〜過去から未来へ〜』

『さぁ…妾が望む汝たちの絆を見せよ!姿が変わった友を拒絶するかそれとも…』

『小生は彼を取り戻す!もう、2度失いたくない!エクシード!!お前は小生の唯一無二の…大切な友だ!例え見た目が変わろうがお前はお前なんだ!小生は…我は…王として友としてブラスター・ブレード・エクシードという人間が…好きだ!!』

必死に防御しながら彼に伝える
お願いだ…届いてくれ!!!!!
後ろに退き避ける、瞬時足場が崩れ尻餅をついて体制を崩してしまった!!
しまっ…焦りながら前を向くと真っ直ぐと剣を構える彼が見えた。

『ブラスター・ブレード・エクシードよもう良いんだ…』

彼の構える剣が僅かに震えている
あぁ…お前も小生を…我を失うのが怖いんだな…
大丈夫だこの身を犠牲にしてもお前だけは元に戻してやるから…
目を閉じ力を込め光を集めホーリー姿になる…
大剣を捨て小生は涙を流しながら彼に伝える。

『お前が我を恨みその刃で貫きたいなら貫け…お前に刺されるなら我は本望だ。
最期に…お前の料理が食べたかったな…。』

そう言って諦めて目を閉じたが彼が一向に刺して来ない。
ふと、閉じていた瞳を開けると彼も泣いていた…

『ッ…!!!!』
(アルフレッド…私は…僕は…君を…アナタを…)

振りかざしかけている剣を必死に僅かに残る自我で抑えてるようだった…

『ウッ…ウワァァッ!!』
(嫌だ…私は…僕は…アルフレッドを失いたくないッ!!止めてくれ!!彼を…私は…)

カランッと剣を落し涙を流しながら頭を抱える彼を小生は驚きながら見ていた。

『ッ…!!』
(止めろ!!勝手に手が…アルフレッドッ…逃げてくれ!!)

ガシッ!!と彼が首に手をかける…ギジギジッと首が閉まる音が聞こえ苦しくなる…

『お前の…苦しみに…比べたら…こんな、苦しみ…』

そう、きっと彼はもっと苦しみを味わった筈だから…
ギジギジッと力が加わり更に苦しくなる
彼に殺されるなら、小生は恨まない…。
きっと…後のことは大丈夫だろうから…

『いいんだ…エクシードッ…も…う…泣くな…』

片手で首を締め上げられ右側へ投げつけられる地面に叩きつけられ開放された喉から一気に空気が入り咳き込んだ…

『…。』

彼の僅かに残る理性で我を…小生を助けているなら…
何か対策はある筈…
考えろ!!考えるんだ!!騎士王アルフレッドッ!!

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