『私とアナタの大切なモノ』 ガストブラスター&バスカーク

俺は友達じゃない、家族でもない…
お前もそうだバスカーク…だからお前は俺の………………

−−−−−−−−−−

『ッ…クッ…………』

この日俺はいつもウザいほど来るバスカークを待っていたが約束していた時間までに来なかったから心配してわざわざグランブルーのバスカークの部屋にまで来たんだが……………

(…泣いている?それに闇が…………深いな……………。)

俺が周りを見渡すと壁の隅に体操座りをして顔を両手で隠して声を殺しながら泣いているバスカークが居た。
この世界の住民は闇を持つ者の方が暴走しにくいらしく
バスカークは深海に住む闇属性なのだが………
多分性格が光属性だからだろう今回暴走した訳か。

『わ、たくしっ………ぐすっ………いやっ……独りは…………』

子供のように泣くバスカークを俺は優しく寄り添い頭を撫でながら抱きしめた。
泣くなお前も俺も今は独りじゃない
大丈夫だ俺だけはお前の近くにいるから…
いつものウザいお前でいてくれ。

『…ガスト…ブラスター…さん…』

『あぁ…俺だ。』

『ご、ごめんなさい…今日…行けなくて…』

すみませんじゃなくごめんなさい?
相当やられているな?コレは……………………

『気にするな、暇だから来てやっただけだ。』

『どんな理由でも…………来てくれた事が嬉しいです……』

声に力が無い仕方ない奴だな…
俺は更に優しく言葉を投げかけた。

『俺の大切な光を失いたく無いだけだ、大丈夫だ…
お前は独りじゃない。』

『ガストブラスター…さん……………』

『例えお前が皆を敵に回しても俺だけは側に居てやる…
だから…もう泣くな。』

そう伝えるとバスカークは安心した笑顔になり
喜んだ…
良かった、少しは楽になったんだな。

『それってつまりワタクシとお友だちに…………』

『だからならん!と言ってるだろうが!!』

『ふふっ…また、失敗しましたね!諦めないですから!!』

別にダチになんてならなくても良いと考えてるクセに…
仕方ない奴だな
いつものバスカークを見て俺は安心した。
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