『想い出の中の君はあまりにも不器用で…』

再び口から流される酒をただ飲むしかなかった…
時間が過ぎ小生の頭の中が何も考えれないくらいになった時にダークが話しだした…

『なぁ?アルフレッド?』

ダークの声が頭の中で響いて…

『にゃに?らーく?』

『何であの時気持ちを隠してまで悪役を演じた?
何故あの時俺を呼んで話したんだ?』

考えたくないが酔っているせいかあの時の事がフラッシュバックする…
ダークはアーリーの大切な人で小生が愛してはいけなくて…

『らーくを…ッ…らーくを失いたくなくて…アーリー…に…嫌われたく…』

『あ〜やっぱりアルフレッドって…』

『ッ…ご、ごめ…』

『…可愛すぎかよ。』

…?小生が思っていた言葉と少し違う言葉を発したダークに小生は今混乱している。

『アルフレッド…お前って本当不器用だよな?色んな所が…』

『??』

状況が読めないまま小生はダークが笑うのを見ていた…

『全て失うのが怖かったんだな、アルフレッドアーリーの信頼関係も俺との友情関係が消えるのが…』

まっすぐな瞳で見つめられながら真実を見抜かれる
そうだ、我は…小生は…怖かったんだ…失うのという事が。

『しょうせぇは…こわかった…ッ…こわかったぁんだぁっ…』

『うわっ!?落ち着け!!悪かった悪かった!!』

涙が流れて止まらなかった
想いと共に流れる気持ちは昔の後悔を流してくれるようで…
気持ちが楽になった。
ダークは小生を抱きしめて頭を撫でてくれた…

『もう、大丈夫だからな。大丈夫だ…何も失わないからな…全て残るし良い想い出になるからな…』

失わない安心が我を…小生を楽にした。
この先未来でもし、何かを失いかけても小生は前に進めるだろう…
良かった…何も失って…ない。
ウトウトしながら居心地の良い空間で小生は眠りについた…
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