『光の先の未来』

『…ッ!!』

カラカラッと机から愛用のペンが落ちる中我は身体の変化に気付いた。

『熱い…』

そう、身体が熱いのだ
どうして熱いのか悩んでいると手が光りブァッと辺りが真っ白になり焦りながら我は目を閉じた…
再び目を覚ますと周りは変わっていないが身体を見ると水色の…髪が見えた。

『…?』

光を纏いながら輝き続けている髪に触れる…

『…普通に髪だな?』

あまり気にすることでは無いんだろうが、とりあえずソウルセイバーに相談しに行くか…
スッと立ち机から離れると髪は床に付くくらい伸びていた…

『…ハハハッ、これじゃあオーバーロードみたいだな?』

空笑いして頭を抱える…
そう言えば、姿が変わったなら鏡を見てみれば分か…

『…。』

驚いた
目の前に居るのは我ではないような…
何だ?この髪の長さは?
足のカカトまで伸びて…
ん?グレード4?グレード4??
我は驚き鏡を両手で持ち焦りだした…

『この姿はグレード4の我の姿なのか?』

我が焦りながら鏡を見ているとコンコンッとドアが叩く音がして急いで何故かドアを勢いよく閉めた。
何故閉めたのか我にも分からない!!

『うわっ!ドア急に閉まるな!アルフレッド?居ないのか?』

相手はドアが急に閉まりかなりビックリしたらしい
す、すまない…そんなつもりは…
ってこの声は…

『ダーク?』

『…居るじゃないか、どうし…ウワッ!!』

ガチャッ!!と勢いよく開けダークに抱きついた
抱きつかれたダークは我を支えようとしてそのまま倒れた。

『全く、どうしたん…だ…?えっ?』

この姿の我を見てダークは目を見開きながら驚いていた…
それはそうだ目の前に居るのはいつもの我ではないから
驚くのも無理はない。

『…すげぇ眩しい…目が痛い…。』

『眩しい?』

『あぁ…あの時と同じだ…お前のその姿…』

あの時?ダークが知るあの時とは?

『こんなに髪長かったんだな…あーキレイだな…』

『じゃ無くてだな!ダーク…』

『あったけぇ…居心地良いな…』

髪を触りながらウットリしているダーク…
ちょっとくすぐったい。

『ダーク…どうしたらこの姿を…ンンンッ!!』

ウットリしているダークにこの状況を何とかしてもらおうと伝えようとした瞬間勢いよくキスをされた…
あぁ…ダークの…

『ッ…はっ…やっぱアルフレッドの光だな?すげぇ暖かく美味かった…』

『ダ…ダークの馬鹿…ッ…』

力が抜けて髪が元に戻り安心したが腰が抜けて起き上がれない…
ダークはちゃんと我を優しく退けてベッドに運んでくれた。
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