『貴方に伝えたかった言葉』

あぁ…幸せ過ぎて夢のようだ。

『アルフレッド?』

『ダーク…』

不安そうにする我の表情を見てなのか
ダークはギュッと手を強く握りしめてきた。

『…まだ不安か?』

『いや、大丈夫…』

『じゃないな。』

『…。』

見抜かれてしまった
どうしても隠しきれない気持ちを…
見抜いて欲しく無かった…

『こんな我は嫌だろう?…別れ…』

『そんなお前だから愛したと言ったら?』

『…ッ!!!』

真剣な眼差しで我を見つめたまま真っ直ぐな想いを伝えてきたダーク。
止めてくれ…そんな真っ直ぐな瞳で…

『逃げるな、お前にやっと想いを伝えれたんだ。離さない…』

また頭の中がダークでいっぱいになる
あぁ…こんな…こんな…ッ…

『贅沢をしちゃ…』

『良いんだ、もっと求めて来い。応えてやるから…』

求めて…

『ダーク…ッ…やっぱり…』

スッと立ちその場を去りかけた瞬間ダークに抱きつかれた。

『ダーク…ッ…』

『逃さないからな、やっと捕まえた光を…離したくない。』

我より握力が強いダークを我は抵抗出来なかった…
嫌ではないこの気持ちをどう整理すれば良いのか…
仕事なら簡単に整理出来るのに。
ドキドキが止まらない…
アーリーはダークとどう接していたんだろうか?
こんな気持ち初めてで…

『あ、頭が…ダークでいっぱいなんだ…』

『…あぁ、悪い。』

そう、ずっとお前を思っているから自覚したあの時から今でもお前で…

『アーリーに申し訳なくて…我は…』

『なら二人で俺を愛してくれて良いんだ。』

弟アーリーが愛したダークを我が愛する権利など…

『我がダークを一人占めなど…』

『大丈夫だ…一人占めじゃない。』

気持ちがグチャグチャになってまた涙が流れてしまう…
愛しちゃいけない…愛しちゃ…

『愛しちゃいけないんだっ!』

『…。』

少し怒った表情のダークが視界に見えた
目を見開いて我も驚く…

『一人の愛だけが本当の愛だとお前は思っているのか?』

『それは…』

『お前のせいで俺はアルフレッドアーリーを愛せなくなった!!と責められたかったのか!』

ジリジリとダークが近寄りながら我を責めたてる…
ち、違うっ…そんな…そんな…つもりで言った訳では…

『ッ…』

ドンッ!!と木にぶつかる
しまった…もう逃げら…

『お前はこんなにも俺を好きでいてくれているのに…』
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