『あの日の君にもう一度会いたい』

キラキラとした笑顔で笑う愛しい人はあの時見た笑顔と変わりは無かった。

『…忘れたことなど無い。私はずっとお前と共にと誓ったんだ…っ…ダーク…愛してる…あの時から今も…っ…』

『…俺もそんな泣き虫で俺が居ないとダメで昔は夢物語で語ってたのに今はちゃんと王をして、立派になった今でも俺を忘れられないミラージュナイトが大好きだ。』

落ちついた声に爽やかな表情…
優しく包み込む私を温める言葉…。
聞いているだけで居心地が良く、懐かしく久しぶりに涙が出た。

『…何で、何で夢でしか私達は会えないんだ。』

シャドパラに着きダークの部屋で私は寝かしつけされた。
ふんわりとしたベットに眠気が襲い瞼を閉じる…
嫌だ!寝たくない…まだ、話したいことがいっぱいあるのに…

『それは、俺が…』

ダメだ…眠…たい。
そこで私の意識は途絶えた。

---------覚醒ダークさんSide

『…おい!いつまで俺の身体を借りているんだ!影の英雄!』

今俺は久しぶりに会った恋人をアマテラスの所から迎えに行って寝かしつけて隣に添い寝でもしてあげようかと考えていたのだが、何故かナイトを迎えに行く途中で影の英雄が見えて目が合った瞬間後を付けられ気付いたらこの状況で俺が霊体姿で影の英雄に怒っている。
目の前で俺は何故お前達のイチャイチャを見ていないといけないんだ!その身体は俺のだぞ!
俺が黙ってイライラしていると影の英雄がボソッと呟いた。

『…俺ではもう、ミラージュナイトに触れてやれない。ミラージュナイトに俺は見えない…だから、君の身体を借りた。』

『別に俺じゃなくても…』

『君じゃないといけないんだ!見た目が似ているのもあるが、1番の理由は俺と同じ君はシャドパラの選ばれし影の英雄だからだ!』

…。
つまり、俺は影の英雄と同じ名で同じ姿で同じ声で…

『…ナイトを好きになったのは同じだから?』

『…違う。ミラージュナイトを好きになったのは君の意思だ。ミラージュナイトも君を好きになったのは彼の意思だ!』

真っすぐとした瞳で俺を見つめ説得する影の英雄。
嘘は付いていないみたいだ。
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