隣にいたグレーくんも静かに泣いていた、そして私の肩を優しくポンポンと叩きながら笑顔で伝えてくれた。

『綺麗だろ？これ今のロイヤルパラディンの敷地で行くと温かい気持ちになれるんだぜ？…アナタの光だったんだな？どうりで温かい訳だわ。』

『…そうか、世界が変わったんだな。もう、争いが無く…平和に…
良い世界だ...知れて…良かっ…た…』

本当に知れて良かった、皆が仲良く居るこの世界を…
涙で視界が歪む中で笑いながら私は目を閉じた。
目に見えた世界がこんなに綺麗だなんて…あぁ…なんて素晴らしい…
3人とも、私はやっと君たちとの夢を叶えた気がしたよ。


ーーーグレーSide

『…アークセイバーぁぁぁーっ、お前さぁーマジ可哀想な人生過ぎんだろぉぉっ!!』

少しクロスに身体検査をされている彼を横目にノートパソコンで彼を調べた。
厳重なセキュリティがあったが俺のハッキング能力があれば解除出来るくらいだった…
内容を知り理解して涙が溢れそうだった。
壮絶な人生を歩み、俺が出会ったアークセイバーは今の彼が逃げるために作った人格という事
本名が剣士(セイバー)　ブライトレクス・アークという名前という事
そして…ﾘﾋﾟｨｴｰﾙとﾇｰﾍﾞﾙﾊﾞｰｸﾞは既に死亡していてブライトの能力で蘇生されブライトの光で生命を維持して生きているということ
当時襲ったリンクジョーカーユニットがﾌﾞﾗﾝﾄﾘﾝｶﾞｰとﾈﾙﾄﾘﾝｶﾞｰという事
全てが史実とは真逆で驚きを隠せなくて驚いたが、今日ブライトに出会い確信が取れた…
アルフレッドよりも重い闇。

『…元々光が強いからな、だからだろうな？』

ブライトからアークセイバーになった彼をベッドに寝かせ俺は近くにある椅子に座った。
ちなみに服は既に身体検査後には着させてあるから大丈夫だ…
ま、身体検査もブライトを知りたいが為に付いた嘘だけどな？