『夢うつつの幻』ゾルガネイダール×バスカークレミニセンス

『バスカーク…くん…………。』

バスカークくんと彼を重ねてしまった…

『…お誘いありがとうございました。
もう、戻ります…』

『また!君はっ…僕から逃げるのか!
本気で怒るよ!流石に俺っちもっ!いい加減にしろ!!』

力強く彼の腕を握りしめ怒鳴りつけるとレミニセンスは驚いた
表情をし僕を見た。

『違う違う違う違うっ!逃げてない!!アナタを…タコさん…から
奪わない為だ!!アナタの方こそいい加減にして欲しい!!
ワタクシは…アナタを…………こんなにもっ!想い愛している!
届かなかったんだ!こんなにも想っていたのにっ!
タコさんにワタクシはなれないからっ!アナタの一番に…
諦めるしか無いんですよ………夢だけでも見せて欲しかった………
また、アナタはワタクシに優しくして…………ズルい…………。』

僕が持つ彼の腕に力が入る、勢いよく振りほどかれいつもとは
違う表情の彼が見えた。
〈怒〉、〈諦〉、〈想〉、そして霧がかった〈愛〉……………
感情も色々駆け巡り増えていく。

『ごめんね…バスカークくん……………』

『でも…そんなネイダールさんも………
"愛してます…コレからも今まで通りアナタをワタクシは
遠くから見ています。"
夢のような時間をありがとうございました…………』

ペコッと頭を下げてレミニセンスは部屋を出ていった。
暫くしたら帰ってくる…ここは彼の部屋だから…
僕は全てを片付け部屋を出た。

『夢でも…そっか…君はそれでも…僕を…………
良かった…僕が嫌いじゃなかったんだね。
さて、タコちゃん帰ってくるまでに俺っちも一人で
飲んでましょうかねぇ〜』

いつか君が夢見た世界みたいな事が起きたらその時は
僕もそこに立って君の幸せを願えると良いなと思うよ
いつか来るといいな…そんな日が…………

-------END
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