『レミニセンス〜ちょっと付き合ってくれない？』

『ネイダール兄さん、オクトプス兄さんは？』

ワタクシはこの日普通に部屋にいて豪雪で変わらない外を眺めて
いた。
暫く黄昏れているとドアを叩く音がしたので出てみると
ネイダール兄さんがそこには立っていた…
オクトプス兄さんと普段は一緒に居るはずの彼が何故
ワタクシの部屋を訪れたのか？謎が深まるばかりだったが
あまり気にしなかった。

『あータコちゃんはさー今日居なく………』

『…て？良いんですか？ワタクシがアナタを独り占め………キャッ？
ネイダール兄さん…？』

不思議と彼に問いかけていると焦りながらも中に入り彼は手荷物を
見せてきた。
スッと出された物を見るとワタクシの知らない飲み物だった…

『そんなに…慌てなくても…………綺麗な………青色の瓶ですね。』

ウットリしながら見つめているとネイダール兄さんと目が合い
思わず逸らすと彼は笑って近くにあったコップを使いその
飲み物を汲んだ。

『レミニセンス、少しだけ…僕に付き合ってくれないかい？』

スッと彼がワタクシにその飲み物を渡してきて思わず手に取ると
優しくワタクシに対してネイダール兄さんは笑い近くにある椅子に
座った。

『何か…理由があるんですね？兄さんの頼みな…………』

『…バスカークくん。』

『……………はい、ネイダールさん?なんでしょうか？』

手に持っている飲み物を飲み干すと彼が自然と汲み直してくれて
再度飲み干す…
そうしながら彼の話を聞いているうちにいつの間にか頭がぼーっと
してきて…

『でね、バスカークくん…君は僕をどう想っているんだい？』