『追想禁忌~アナタを想うこの気持ちは罪ですか?~』

『ねぇ…バスカークくんさぁ〜この状況で逃げれると思ってんの?
かぁわいいねぇ〜そんな所も大好きだよ。』

『ッッッッッ…あ゛っ!!!!!』

声にならない声を出してワタクシは叫んでいたまるで全身に電撃が
走ったかのような、あの時の感覚がワタクシを襲った。
あぁうっ………ネイダールさんの声と………………意識すると………

『バスカークくん…良かったらさぁ〜俺っちのかわいいタコちゃんになってくれない?
いや…もうタコちゃんになってるよね?バスカークくん…愛しているよ。』

『あ゛ッッッッ………もうっ………苦しい………ですっ……止め……』

頭の中が彼でいっぱいになり真っ白になる
逃げれない状況で2度も囁かれて頭が可笑しくなりそうで
暴れると瞬時頭に指が触れて…………

『ほらほらータコちゃん?いい子だから………大人しくねっ!
Ω呪縛!!!』

近距離で何かが放たれ避けようにも避けきれなくて直接受けてしまい
焦る、暫く経つと何か先程とは違う心も気持ちも頭もグチャグチャに
なる感覚がワタクシを襲った。

『あ゛あ゛あ゛あ゛ーッ!!!』

1度目の時はこんな…………ダメだ………気をしっかり持た…………

『大丈夫…タコちゃん………ずっとず〜っと、一緒に居てあげるから
安心して壊れていいよ…………………
そのネイダールに対する想いの感情頂くぞ…いい感情だ。』

『いや…だ………ワタクシは………ネイダール………さん……アナタを………』

目の前が赤黒い闇で隠されていくそこでワタクシの意識は消えた。
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