『夢幻蜃気楼(ミラージュ)』 ゾルガネイダール×光バスカーク

ブラントゲートに着いたまでは良かった…良かったのですが………

『だ、誰も居ない?タコさんは?』

キョロキョロ周りを見渡しても一面白銀の世界で勢いよく雪が降っている
幸いワタクシはネイダールさんから頂いたロングコートで暖かいが…

『しっかりしてください!!ネイダールさん!!』

必死に彼を呼びながらコートの中に包み込むようにして
抱きしめながら先を歩いていく…
すると急にとある場所に立った瞬間豪雪が止み、前を見ると
何処かの研究所みたいな場所に着いた。

『…え?先程までは無かった筈……………』

驚きを隠せないまま立ち尽くしていると見慣れた顔ぶれが見えた。

『ネイブルゲイザーさん?』

『ふぁぁ〜っ…………あっ!バスカーク?皆会議行っちゃって〜
俺寝てたんだよねぇ〜ゾルガも一緒だったんだぁ〜じゃあ
いつも通り部屋に連れて行かないと〜』

『え?へ、部屋?』

ニコニコと彼は笑いながらワタクシを押してネイダールさんの
部屋の前にまで連れて行ってくれた………
ネイブルゲイザーさん…こんな方でしたっけ?もう少し
しっかりとした感じで…………

『はい!着いたよ〜相変わらず仲良しだね〜ふぁぁっ………
俺もう少し寝るからご飯になったら起こしてねぇ〜』

『えっ?ネイブルゲイザーさん?』

彼はワタクシを案内し終えるとへにゃへにゃ笑いをしながら
自分の部屋であろう場所へと帰っていった………

『王会議でもこんな場所聞いたこと………』

色々な疑問は残るがとりあえずネイダールさんを部屋へと
中に入った。
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