『魔を司る黒ウサギと海賊の王』ゾルガネイダール&光バスカーク

『ゾルガさん、アナタの名前…ネイダールさんと言うんですね?
何故ワタクシに名前を教えなかったのか…分かりました。』

『…光のワタクシ?!黒ぴょん先生!!いつの間に居た………
ってそのロングコート…黒ぴょん先生の!』

『タコちゃん!落ち着いて!ちゃんと後で話すからぁー』

どうやらネイダールさんの事でワタクシが関わったのが
彼のヤキモチの地雷になったらしく二人で騒いでいた。

『アレなら後日お返ししま……………』

『良いです、ワタクシが後で代わりを買いますから!!
兄として弟を見るのは当然ですし…………
黒ぴょん先生はワタクシのなんですっ!』

『なぁにヤキモチ妬いちゃってんのさぁ〜かわいいねぇータコちゃん!!』

プクーと頬を膨らましながら彼を困らせるタコさんはワタクシとは
思えないくらい表情が豊かだった。

『大丈夫ですよ?アナタのネイダールさんは奪いませんから良かったですね…ネイダールさん。』

ギューッと自分自身でも分からない気持ちが胸を締めつけるが
ワタクシには分からない…

『…バスカークくん、ありがとう。』

黒ウサギ姿でも分かる優しい声色でネイダールさんは
お礼を伝えてくれた。
ニコッと笑いながらワタクシは答える…

『いいえ、お力になれたのであれば良かったです。
ネイダールさん、もう離れてはいけませんよ…』

振り返らず去ろうとしたらネイダールさんに止められた。

『バスカークくん!…タコちゃんには見えなかったけど、僕は分かるから…ごめんね…。』

何が見えていたのか分からなかったけど笑顔で答えた…

『大丈夫ですよ!お二人ともいつまでも仲良しで………』

こうしてワタクシはグランブルーに帰ったのであった。

END
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