『君を失って…………』ディストピア&アルフレッド

面倒くさいけど半分私のせいでもあるから止めないと…………
そのまま次に手に取る酒を奪い彼を押し倒したアルフレッドは目をパチパチとしながら焦って硬直しているそのまま私は耳に囁きながら暗示をかけてあげた。

『もう、1回しか言わないからね?ちゃんと聞くんだよ?
私は今でも君を愛しているし…まだ好きだから…私達は互いに何も失っていないんだよ…信じて?アルフレッド。』

『ッッッッッ………う、うんっ………胸っ……苦し………エクシード………』

可愛く私に抱きついてきたから寝落ちして朝起きても忘れないようなキスをしてあげた、夢の中だし良いかな?って…………

『そうだね?苦しいね、ふふっ…アルフレッド、ずっと私を見ていて…私も君に負けないくらい君を愛しているから…………
ほら…私も君も何も失っていないんだよ?』

口を離し囁くとアルフレッドはボーっとした表情で私を見た後笑った
髪がいつも通りになり安心して彼をベッドに運んだ。

『エクシード………』

『大丈夫…ずっと居るから、離さないと約束してくれたじゃないか。』

『うん、離さない…………良かった………小生は………失って………い………』

手に力が抜け彼がちゃんと寝るまで見届けさり気なくプロトにメールを送り交代した。
まだ大好きな彼の側に居たかったけど今は私が側にいてあげないといけないのは君じゃないし、君の側にはもう私じゃなくても代わりが居てくれるから…
私はディストピアをおぶりながら笑いながら二人を見届けて歪む視界を堪えながら自分の部屋へ帰った。

『大丈夫…私も何も失っていないんだ…。』

暗示をかけながら部屋に着くとベッドにディストピアを寝かせ涙を拭く
何度も何度も自分自身に言い続けてきた心を鬼にして落ち着くために深呼吸をする……………

『バカだなぁ………アルフレッドも私も……………
堕ちてまで互いを愛してるなんて………
もう、終わった恋なのに。』
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