『いつかまた、この場所で会えたら私の名前を呼んでください』アルフレッド×ヴィサス(ジョーカー)

小生がそうヴィサスに問いかけると少し驚いていたが彼はクスッと笑って答えてくれた。

『幸せを知った時にどちらも見えるようになったんだ…』

『そうか…』

『ねぇ、アルフレッド………………』

『…何だ?ヴィサス?』

さざ波の音が再び鳴り出した時にボソッと名前を呼ばれ振り向くと
夕日に照らされたヴィサスが綺麗に見えた。

『まだわたしは今でもアルフレッドの書いてくれた幸せを探しているけど…いつかちゃんとアナタの教えてくれた幸せを見つけたその時は…』

『…うん。』

『'いつかまたこの場所でわたしの本当の名前を…
ブラスタージョーカーという名前を呼んでください!!'
アナタが愛してくれたわたしのこの名を……………』

呼んでくださいと言っている時の彼のピアスが光った気がした
涙を流しながら願う彼に答えるように小生は笑いながら応えた。

『当たり前じゃないか!ずっと待っているからな?
ジョーカー、幸せにしてあげれなくてすまないな…
どうか、他世界でも君は君らしく…いてくれ。
小生はずっと待っている…ハハハッ…生憎待つのには慣れて……うわっ!ヴィサス?』

『ッ…アルフレッド…わたしは今でも……』

『あぁ…小生もだ…………ジョーカー。』

さざ波の音だけが響く海で互いにしか知らない気持ちを打ち明けて涙を流す小生達…
切ないけど何故か温かい気持ちになれた日だった。


−−−−後に彼が自分なりの幸せを掴み小生に報告してくるのは
もう少し後の話。

END
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