『ジョーカー…いや、ヴィサス………久しぶりだな。』

『……？うん！アルフレッドは元気そうで良かった!!今日はグレー様やプロトと一緒に来ていないの？』

今日は久しぶりに彼に会いたくて小生は思い出の海で待ち合わせをしたが、聞いていた通り彼は小生の記憶の中で覚えている彼ではなく
見た目も雰囲気も変わっていた…………
彼の隣に並び立ちながら優しく答える。

『あぁ、君に会いたくて…だな。』

『ふふっ!!やっぱりアルフレッドはわたしが好きなんだねー
お義父さんもわたしの事だーいすきなんだよ！わたしも大好きなんだ!お義父さんが！あっ！もちろんお義母さんも!!大切な家族なんだ！』

『うん…良かった、君が楽しそうで…』

グレーから話は聞いていた、ジョーカーは小生と離れた後今の姿になり他世界のアルフレッドとジョーカーに拾われ今の彼にヴィサスになったと…………ずっとずっと小生が渡した本だけを頼りに幸せを探している事を。

『アルフレッドは幸せ？わたしね！やっと幸せになったんだよ!!
まだまだ学ばないといけないことばかりで…………アルフレッド？』

『ッ………あっ！す、すまな……ヴィサス………？』

『わたしが泣いていたらお義父さんとお義母さんがね、こうやって優しく抱きしめてヨシヨシしてくれたんだ…暖かくてね…

………アルフレッド、泣かないで。
アナタは悪くない私が分かっていて離れたんだよ
笑っていて…私はアナタの笑顔が一番大好きなんだから。』

先程とは違いしっかりとした口調になり以前の彼を思い出させるような雰囲気で彼は小生の涙を拭ってくれていた。

『うん、涙止まったね!!良かった!!君が泣いているとヴィサスが煩いからねあまり泣かないで欲しいな!!』

????　今はジョーカーなのか？よく見ると確かに目にハイライトが無いな………