『全ての光を失った私の儚くも悲しい物語』ヴィサス(ジョーカー)×アルフレッド
基本Ω呪縛は自分自身に放つと無効になるのだが
この時のジョーカーの気持ちに応えるように何故か
発動し彼をリングが包み彼の記憶をΩ呪縛した………
目を閉じて動かない彼を暫く見ていたが泣いている
暇ではない解呪しなければ!!必死に彼の記憶を解呪して
いくがどうしても間に合わない場所がありそこだけ
残ってしまった………
『ジョーカー…何故なんだ………ッ………』
涙で歪む視界を憎みながら彼を助けれなかった自身を責めていると
ジョーカーが目を覚ました。
『…………あれ?私………グレー様?』
目を開けて俺を見たジョーカーは確かにジョーカーだがどことなく違い違和感を感じた。
『私…寝ていたのかな?グレー様、今飲み物用意…………グレー様?』
『ジョーカー…お前…さっきの……………』
『…?ああ~夢かい?うーん…ウサギとカメが〜』
明らかに違う話をするジョーカーを俺はビックリしながら
見つめていた。
『競走を始めてね…うーん…カメさんが勝ったのだよ!!確か!!』
『お前…記憶………』
『記憶?』
『どこまであるんだ?アルフレッドに関する記憶は?』
アルフレッドの名前を出した瞬間一瞬顔がグシャッとなったが
すぐに笑ってジョーカーは答えた。
『アルフレッドは良い人だよね!彼とは良き友だよ?
……………"もう…終わった事だ。忘れさせて欲しい………"
………?って私今何を…………?』
あぁ…そうか………中途半端に解呪したから記憶がゴチャゴチャになり人格がバラバラになったのか。
という事は本来のジョーカーは……………
俺は全てを察し再び彼と向き合う。