『全ての光を失った私の儚くも悲しい物語』ヴィサス(ジョーカー)×アルフレッド

『グレー様、お願いがあります…
私を…ブラスタージョーカーを消去(デリート)かΩ呪縛(ロック)してください。』

『…は?何を………お前…正気か?』

椅子から離れグレー様の指を私の頭に付ける。
きっと新しいヴィサスが私の代わりに良い子でアナタ
の子として側にいる事を祈りながら…

『いい子で居れなくてごめんなさい………
新しい私はきっと…………』

『する訳ねぇだろ!ふざけんな!!自分自身で
幸せになるんだよっ!ヴィサスっ!』

指を離して握り拳を作りながら必死に私に
言ってくれているグレー様を見つめながら
私は自分自身の心を隠すように笑った。

『…じゃあ、私が私をΩ呪縛すればいい。
グレー様…私を産んで下さりありがとうございました
どんな姿になっても私は皆のアナタの幸せを
祈っています。どうかお幸せに………
アルフレッド…ごめんね…また君との約束…
破っちゃうね…君と幸せになりたかったな……
大好きだよ…私の愛した人達…………。』

『ジョーカーっ!止めろ!!自分に撃つ………』

銃のように日本の指で構え自分で頭にΩ呪縛を放った…
最後の最後でグレー様が涙を流して私を止める光景と
視界が涙で歪むのを最期に私は気を失った。


−−−−グレーSide

『撃つな!止めろ!!!!!ジョーカーっ!』

アルフレッドと別れてから元気が無かったジョーカーを
心配で見に来て話していたら急にジョーカーが自分を
消して欲しいと言って別れの言葉を口にした瞬間
俺から離れてジョーカーが自分自身でΩ呪縛をした
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