『全ての光を失った私の儚くも悲しい物語』ヴィサス(ジョーカー)×アルフレッド

数時間後勢いよくドアが開きグレー様が中に入ってきた
私が机に座りながら本を読んでいたのも気にせず
入ってきた早々抱きしめられて震えた声でグレー様は
私に伝えながら泣いていた…

『ジョーカーッ…プロトとアルフレッドから話は聞いた
すまなかった…俺がお前をそんな風に作っちまったから…
ッ…俺が………悪いんだ………』

『グレー様は悪く無いよ?私がちゃんと彼に別れを
告げたんだ…
グレー様…私の代わりにアルフレッドを幸せで居させて
あげてね?彼は寂しがり………』

『馬鹿野郎っ………悲しいなら悲しいって辛いって……
言えよっ!!ジョーカーっ!』

声を荒々しく出して私を叱るグレー様を見ながら
私は涙も流さず答えた。

『辛い?私は辛くないんだ…悲しくもないし…
だって私の大好きな人達は皆幸せで居るからね…』

『ジョーカー…………』

『グレー様、私に新しい名前を付けてくれませんか?
もう、私はブラスタージョーカーを名乗る事は無いと
思うので。』

優しく笑いながらグレー様をに伝えるとグレー様は少し
驚いた後覚悟を決めたのか私に名前を与えてくれた。

『ヴィサスペルドルスキアージョーカールーチェ…だ。』

『意味…聞いていいですか?』

『全ての光を失った影のジョーカーという意味だ。』

そっか…グレー様にはそう見えたんだ…………
私はジョーカーという名前は捨てられなかったけど
この新しい名前と姿で新たな道を進む決意をした。

『ありがとうございます、私ヴィサスはエモーションズ
としてグレー様の息子としてちゃんと…………
"あぁ…どうして私は彼を裏切って………
グレー様にもプロトにも…………お願い…
私を…私を叱って……こんな私なんて居る価値が……"』

『ヴィサス…』



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