『全ての光を失った私の儚くも悲しい物語』ヴィサス(ジョーカー)×アルフレッド

幸い私の荷物はほとんど無くアルフレッドから貰ったこの本と
二人で撮った写真しか無くて………

『やっぱり…私はアルフレッドを愛してはいけなかったんだよ…』

引き出しを引き裏側に写真を入れ鍵を締めた。
あーあ…涙が出るのかな?と感じたのに…涙すら出ないなんて…
私が裏切りを象徴する者だからかな?
彼は今頃プロトと話し合いでもしているのかな?

『全部…捨てちゃった…アルフレッドも…アルフレッドに愛された私も…この思い出も…………。』

ふと鏡を見つめ自分の姿を見直す
鏡を割りたいくらいエクシードに似ていて嫌だった。

『こんな…私は要らない………もう…要らないんだ…』

彼に好かれる為に着ていたエクシードに似た服を脱ぎ
彼を忘れないようにと彼の色で結んでいた髪ゴムを引き出しの中に入れ私は数日部屋に籠った。

−−−−数日後

猛吹雪の中目が覚め起きた。

『相変わらず…寒い世界だな………』

時々彼を思い出しては少し寂しかったけどそれも数日経つと忘れて
いき彼と合う以前の…いや…新しい未来が私には待っていた。
鏡に再び立つと左目側が髪が少し伸びていた…

『…もう、私を見てくれる人は居ないからこのままでもいっか。』

そう呟いて髪を結び始める
グレー様の髪色と同じ色………うん、コレでいい。
次に服を着替える以前はエモーションズとして
軍服を着ていたがもう私はジョーカーですら無い
そう思い軍服を着ずしっかりとしたネイビーブルー色
の服を着て黄色のスカーフを巻き部屋で彼に貰った本
を読みながらグレー様を待った。
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