『君と過ごした想い出を……』プロトジョーカー×アルフレッド

『"…もっと早く聞きたかったな。
こんな…全てが終わった後で聞くなんて………
ううん…終わった後だから良かったのかも?
もう、私とアルフレッドは王と側近では無いのだから…"』

今度は優しくスッと彼は離れた…
少しスッキリとした表情をしながら夏の海を眺めていた。

『そうだな、小生は王では無いし君も側近では無くなった…
世界が変わり君の想い出の中の景色とは違うかも知れない
だけどどれだけ景色や人が変わろうが側に居てくれた大切な人達はそう簡単には変わらない。
エクシード、君がそうだった…』

『"私が?"』

『あぁ…君は記憶が無くてもあっても小生に対する態度が変わらなかった…
小生が悲しんでいたら側に寄り添い一緒に悲しんでくれた…
君は何も変わっていなくて小生は嬉しかった。』

両手で彼の両手を包みながら優しく囁いた
彼も笑顔で喜びながら小生の言葉を聞いていた。

『"ふふっ…良かった…私は私で良いんだね…"』

『あぁ…そのままで良いさ、エクシードである事を誇りに思っていてくれ…それと…………………』

『"………………?"』

『小生も君をまだ想っていることを忘れないでくれ…
エクシード…愛しているよ。』

『"は、はいっ…………アルフレッドさまっ…………"』


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『もう良いのか?』

『"うん、だって君が私は私らしく居て良いと言ってくれたからね!!私は私らしく居るね!!アルフレッドが大好きな私で!!"』

ニコニコと笑う彼を見て小生は何だかどこか切ない気持ちがあったが何故か嬉しい気持ちの方が勝り何だか複雑だった。

『…そうか、じゃぁまたな。』

『"うん、ありがとう…"』

丁寧に頭を下げて去る彼はエクシードからプロトジョーカーに戻った…

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