『君と過ごした想い出を……』プロトジョーカー×アルフレッド

『"ごめんね、私のワガママで…ありがとう…アルフレッド。"』

『大丈夫だぞ?どうして小生を呼んだんだ?』

この日小生は何故かプロトジョーカーに呼ばれて涼しくなった夜の海に来ていた。

『"ん?何でもないんだけどさ…友とただ、久しぶりに話したくてね…ダメだったかい?"』

ニコッと苦笑いしながら彼は切なく伝えてきた
さざ波の音が今の彼の気持ちを表したかのように音を鳴らした。

『ダメじゃないさ…ただ、小生が君の隣に居ていいのか…』

『"居ていいに決まっているじゃないか!!君は………
君は私の唯一無二の友なんだからね…"』

プロトが何かを言いかけていたようだった
だが、それを彼は笑顔で隠して誤魔化したように見えた…

『なら、お願いだ小生の前だけは正直な気持ちでいてくれ…もう、隠さないでくれ…エクシード…。』

『"隠して………ッ……!!!わ、分かったよ……"』
(い、今…彼にお願いされて………もしかして…私に付いているピアスは…………)

彼が否定しようと言葉を発しようとした時、キィィンッ!!と何かが音を立てた…
何の…気にしている小生を他所にプロトは小生の身体にもたれてきた
焦った小生は思わず彼を支えるように抱きしめた。

『"ごめんなさいっ…こんなっ…気持ちを…アナタに抱いてはいけないのは分かってるんだ…アルフレッドさまっ………
私…っ…私…"』

彼の気持ちが分かった気がした
あぁ…小生を好きで居ることがダメだと自分自身に言い聞かせていたんだな
小生は彼の期待に応えるようにギュッと身体を抱きしめてあげた。

『"ダ…ダメ………っ……"』

『ダメじゃない…エクシード…もう、大丈夫だからな…』

彼の大好きなホーリーセイバーの姿になってあげるとプロトは泣きながら笑い喜んでいた。
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