真夏の補習授業~え!?初登場なのに何故僕こんな扱いなんだ?~

ミーンミーンミーン…………
何処かの木で鳴いている蝉が聞こえる中僕は何故かストイケイアのゾルガさんが居る教室に補習授業を受けに来ていた…

『で、魔術はこうなるんだ…ユースベルクくん?分かったかい?』

『あっ…はい…ゾルガさ…先生はその杖で魔術を普段してらっしゃっているんですか?』

僕が指を指した先には先生が普段持っている遥かに彼より大きい杖だ…
その杖を彼は浮かすように持ちニコッと笑って答えた。

『うん、そうだよ?そうだね、ユースベルクくんのその槍と同じ感じでこの杖を私は持っているんだ。』

普段は生徒に問いかけられることなど無いのか彼は喜んで笑って答えてくれた。
ゾルガ先生はその杖を僕の机にコンコンと当てるとその空間が毒々しい紫色になり思わず焦った…

『先生っ!危ないと思うんですが!大丈…』

『夫だよ?ほら、ユースベルクくんにご褒美に…はい!!』

先生はその空間に手を差し込み人形らしき物を出すと空間を閉じその人形を僕に渡した…
ま、まさか…藁人形では?恐る恐る手に取りよく見つめると…………何だ?コレ?野菜?
茄子の人形?不思議そうにずっと眺めていると先生はクスクスと笑いながら教えてくれた…

『その子はね、ナス王子でニンジンのキャメロットキングとヨモギのヨモギクイーンの間の息子なんだ!!』

え?え?よく分からな…………
ニンジンとヨモギの間にナスが生まれるわけないのもあるけど急に何を………?

『で、執事みたいな位置にジャガイモのポテト男爵がいてねー』

『ジャガイモ崩されてポテトになってるじゃないっすかっ!調理され………あれ?されてない?』

ジャガイモにツッコミを入れていたら先生がイラスト集を見せてくれてそのイラストを見て安心した…
良かったぁ〜ポテトサラダにされてなくて………じゃなくて!
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