『それは私ではないから…』プロトジョーカー×ディストピア+???

泣いていいよとエクシードに言われ涙が流れた
エクシードとギルトは私を優しい笑顔で抱きしめて
温かった。

『"ッ…ありがとう…二人共…………。"』

『手、落ち着くまで握ってて良いから。』

『"ッ…うんっ………"』

『大丈夫だからね、小生も一緒だからな!!』

『"うんっ…………ありがとう………二人共………"』

鼻をすすりながら喜んで泣いてしまった
また、落ち込んだら二人に会いに来よう…
二人の手は凄く温かった。

数時間後私は落ち着いて…丁度帰ってきたディストピアに土下座されていた。

『ッ…すまなかった!!軽はずみな気持ちでお前をあぁしてしまい!!』

ディストピアはアルフレッドに一番似ていて私が知る記憶の中にある彼に近い…
王である彼が私に土下座する事なんて一緒にいた中で初めてだった。

『"気にしないで…私がただ…未熟だった………ディストピア?泣いているのかい?"』

『ッ…エクシード……我はッ……』

彼なりに励ましていたつもりがいつの間にか大惨事になり混乱しているのだろう…
相変わらず…馬鹿だなぁ…って私が思った瞬間に隣からため息をつきながらエクシードが呟いた。

『本当っ!馬鹿!!私を見て君は知っていた筈なんだけどね?』

『うぅっ…すまない……………。』

『ま、後でお仕置きだから…それはそうと…プロト。』

お仕置きとはなんだろうと私が二人を見ていたら急に険しかった表情をしたエクシードが優しい表情に変わり、私の手を握りしめた。

『"あっ…落ち着いたから…私は帰らないと……"』

『その事なんだけど…君が悪くなかったら私とディストピアの子という条件で家族にならないかい?』

一瞬思考が止まった…ん?私が兄弟の息子に?しかもギルトより弟に?ギルトと目を合わせると彼は笑っていた。

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