『それは私ではないから…』プロトジョーカー×ディストピア+???

少しいけないことをしている気持ちになったけど
エクシードもディストピアを悲しませていたからお互い様だよね!
右手を唇に当てながら顔を赤らめて斜め下を向いているギルトは顔が見えないけど恥ずかしがってるのは分かった。

『小生と…プロトは…………兄弟…だよ?』

『"…うん!そうだね?ゴメンね…?"』

『…?あっ…いや、小生………いや、我こそすまなかった。』

真っ直ぐと瞬時私を見つめてしっかりとした口調でギルトも謝ってきた… 

『"ありがとう…アルフレッド、私を…今でも愛してくれていて…私も………"』

『ダメだ…それは小生が聞いてはいけない…いつか君の大切な想い人さんに…………わわっ!もー仕方ないな…』

『"アルフレッド様っ…アルフレッドッ………君以外の想い人なんて…私はっ………"』

力強く抱きしめてギルトに訴えた…ギルトも少しだけ嬉しいような悲しいような表情をして抱きしめ返してくれた…
私達は本人ではないけれど…確かに本人達が互いを想っていたデータだけはここに…今ある。

『ありがとう…エクシード…こんな、何もない我を愛してくれて…もっと…早く君の心を知れば良かった…すまない。』

『"大丈夫…そんな鈍感で馬鹿な君も私は大好きだから…"』

『ウッ………それは本人には言わない…方が良いよ?プロト…ハハハッ…』

互いにしか分からない涙を流しながら笑い合った…
きっとエクシードもこんな気持ちでアルフレッドを思っていたんだと感じると少しだけ切なかった。

『プロト…もう、大丈夫だね?今日は小生と一緒に居よう!
後でディストピアに会って君に謝らせないと…』

『"私が君達家族の中に入ってはいけないよ…申し訳無いけ…………ギルト?"』

『ダメだ、大丈夫だとはいえ君はエクシードだからな…
アルフレッドである小生がほっておける訳無いだろう。』
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