『それは私ではないから…』プロトジョーカー×ディストピア+???

俺がそう言うとプロトは複雑そうな表情をした後すぐに俺を見て笑った。

『"何でも無いですよ?グレー様、少し…………昔を………キャッ?!えっと…………"』

『プロト……泣きたいときは泣け…我慢するな。
ほら………我が居てあげるからな…。』

プロトの身体を抱きしめる形で彼の好きなホーリーセイバーの姿をしたアルフレッドに変身してあげた…
すると笑っていたプロトが目を開き俺の顔をまじまじと見ながら涙を流していた。

『"ッ…アルフレッドッ………ごめんね、ごめんなさい…
私は君を…君の事を…裏切ってしまった……"』

やはりジョーカーと同じくプロトも後悔していたか…

『良いんだ…エクシード、我も悪……』

『"君はっ!!悪くないっ!…………私が…ッ…
違う………私はエクシードじゃ無い………
アルフレッドッ…………ーっ!!!!"』

『…あぁ、分かっている。
プロト…愛しているからな…………』

『"ッ…うんっ………私も…………"』

プロトはそう言うと本当に笑って涙を流しながら俺の腕の中で気絶した。

『…………ジョーカーでありエクシードだからな、プロトは仕方ねぇか。』

俺は溜め息をつきながらプロトを運びベッドへ寝かした。

『不器用だなぁ〜コイツ等…まっ!俺もか???』

『そうだね?グレー様も不器用だね?』

『ジョーカー………ってギルトかよっ!お前ら口調似てるから分かんねぇだろうが!』

プロトに対して独り言を呟いていたら後ろから声がして振り向いた
するとそこには優しく笑ったギルトが立っていた。

『ありがとう…グレー様、プロトを慰めてくれて…。』

目を閉じて少し悲しそうに笑うギルトは正にアルフレッドそのものだった。
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