『伝えたい言葉はもっと優しい言葉で………』闇エクシード×ディストピア

『いいや!ダメだよ!私は…………』

彼の表情がキリッと真剣になりドキッと胸が高鳴った…
そんな目で見られたらもっと好きになるじゃないか………。

『分かって…』

『ディストピア…もう二度君を不安にさせない!私は君をずっとずっと愛しているから!!』

視界が歪み涙が止まらない事を今気付いた
必死に服の袖で拭くが止まらなくて………

『グスッ…こんな…恥ずかしい姿ッ………見せたく……』

『良いんだよ?どんな姿でも君が君であれば私は………
ゴメンね…ありがとう…私を…待っていてくれて。』

『エクシードぉぉっ………本当はっ!不安だったんだ!』

『うん、もう大丈夫だからね…』

『君がまたっ…居なくなるのかと…また我は…待っていないといけないのかとっ………もう…嫌だっ…君を失いたくないっ!』

我の方が歳上だから我慢しないととか我の方が彼より上だから部下に心配はかけれないとか…
ずっとトラウマの中に眠るあの日のアルフレッドが我に囁いていたがあの時もこうやって素直に泣いていれば君を失わずに済んだと思うと時というのはなんて酷いものかというのが分かった気がした…。

-----------------数時間後

『落ち着いたかい?』

『ッ…すまない……』

『良いよ、君は泣き虫さんだからね?そういう所も………』

『…………?』

『好きで愛しているから………アルフレッドには無い可愛さを君は持っているから……君はアルフレッドじゃない。
ディストピアなんだ…私が愛しているディストピアという人なんだ。』

ギューッと胸が締め付けられるような痛みが走るがこの痛みは先程とは違い嫌な痛みではない………

『あぁ…我も…あの時からずっとエクシード…君を愛している…。』

涙を流しながら答えた
エクシードは手を握ってくれて応えてくれた
あぁ…安心する…。

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