『伝えたい言葉はもっと優しい言葉で………』闇エクシード×ディストピア

『まぁ…いい…落ち着いたら…………プロトジョーカー?』

『"私はジョーカーよりもエクシードに似ている状態で作られた存在だから…涙は流せないと思うけど…無理はしないで?大丈夫…今は私しか………"』

『ッ…エクシードっ!我はっ…我はどうしたら良かったのだ!君と出会い我は我で居られたのにっ…』

ディストピアの目の下にいつも以上に腫れた痕が付いた…
ゴメンね…アルフレッド…私達は結局君を泣かせてばかりだね…
私の服を握りしめて下を向いて震え声で訴える彼を優しく抱きしめた
私は彼の大好きなエクシードにはなれない姿が似ているだけだ…大丈夫…来てくれる彼は私なのだから。

『エクシードッ…我は…アルフレッドの代わりでも良かったのだ…君が笑顔なら我は…それでもよかった…』

頭を撫でて彼を宥める
大丈夫きっとエクシードも同じ思いでディストピアを好きでいる…
好きじゃなかったら何で君の左指に光るパステルブルーの彼の髪色と同じ指輪があるんだい?
ディストピアの悲しい声を聞いているとあの時のアルフレッドを思い出してしまう…
暫く彼を宥めていたらコツコツッ!!と急いだ足音が聞こえた
私はディストピアから優しく離れて少しだけ待っててねと伝え外に出た。

『プロト!!ディストピアはここに居るんだよね!』

焦った表情をしながらいつもはちゃんとした服で来るのに余程余裕が無かったのかラフな格好で髪もツインテでは無くストレートヘアーになっていた…
私は彼の問いに首を縦に振り答えたあと質問をした。

『"ねぇ?ブラスターエクシード、いや私。
アルフレッドを…ディストピアを哀しませるような事はしないと約束を交わしたよね?"』

『…ッ!!』

『"…二度目は無いからな、次したら彼は私のモノにするからな…
……………さぁ、行きなよ今度こそ失わないようにね?
ちゃんと伝えたい事とその指輪に誓った約束を守ってね…"』

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