『伝えたい言葉はもっと優しい言葉で………』闇エクシード×ディストピア

『ッ…はぁっ…はぁっ……………に、逃げてきてしまった…彼は我に幻滅しただろうな…何…失う事には慣れて…………』

前回我はエクシードと喧嘩をしてしまいその場に居るのが耐えられなくなり逃げてきてしまったのだ。

『何処に帰ると言うんだ…そうか………グレー様の元があるからな…ッ…エクシードっ………』

その場にしゃがみ込み流せない哀しみが我を襲った
失う怖さが高なり頭の中が制御装置を付けているのにグチャグチャになっていっぱいいっぱいになる
あぁ……いつもの事だ…………後悔で押しつぶされて…………
頭を抱えながら抵抗し辛うじてグレー様の研究所の壁際まで来た所で音を立てて心が壊れた…………

『フハハハッ!!そうだもう何も無いんだ!!友も愛もっ!
楽しかった日々もっ!』

叫んで言葉にする度に気持ちが…胸が苦しくなり辛くなる…
エクシードっ…エクシードっ………
彼が握る筈が無い手を伸ばすが…もう、彼は我に手を差し伸べる筈は無いのに…………

『"ディストピア…大丈夫だよ、私はここに居るからね…"』

『エクシ…………ード…。』

薄れゆく意識の向こうに彼に似た姿の青年で彼に似た声で…………
ギュッと手を握られ我を支えた青年の感触までは…………

『"ずっと側にいる約束だからね…大丈夫だから…"』

ゆっくりと目を閉じた
あぁ…我も一緒に…………。
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